タキイ交配 晴黄85 [ha009]

メーカー：タキイ種苗株式会社

85日型。根コブ病を始め広範な耐病性を持つが、特にベト病に強い。年内から年明けの結束栽培まで向く栽培容易な黄芯系中生種。低温結球性に優れるので播種期幅が広い。葉質柔らかく旨い！

主な特長

1. べと病に耐病性
各種病害に強いが、特にべと病に強い。葉べと・肋べとともにほとんど発生は見られず、安心して栽培できる。

2. 生理障害に強く、栽培容易な中生種
石灰欠乏症（縁腐れ・芯腐れ）などの生理障害の発生が少なく、草勢旺盛で栽培が容易な年内〜冬どりの中生種。

3. 低温結球性にすぐれ、播種期幅が広い
低温結球性と耐寒性にすぐれるため、冷涼地の8月上旬まき、中間地の8月下旬〜9月上旬まき、暖地の9月上中旬までと、播種期幅が広い。

4. 品質良好
球姿は尻張り・胴張りのよい円筒形で、玉肥大にすぐれる。球内色は鮮黄色で葉質がやわらかく、甘み・うまみに富む。

栽培のポイント

1. 播種適期を厳守
むやみな早まきは、軟腐病やウイルス病の発生が懸念されるので播種適期を守る。また本種は低温結球性にすぐれているが、播種適期後半の播種では、若苗定植で初期生育を順調に進め、根張りのよい強健な株作りを行う。

2. 冬どりは結束が必要
中間地・暖地の1月収穫をねらった栽培では、12月中旬ごろに結束が必要。結束は外葉が傷んでいない状態で行い、結束前にあらかじめ害虫防除をしておくことが大切。

3. 根こぶ病の防除
根こぶ病の耐病性は、従来の「黄ごころ」シリーズと同等である。栽培地によっては発病の懸念があるので、発生地では通常の防除が必要。

※ 根こぶ病は、菌の種類によっては発病する場合があります。