タキイ交配 晴黄60 [ha008]

メーカー：タキイ種苗株式会社

60日型。根コブ病を始め広範な耐病性を持つが、特にベト病に強い。10月下旬から収穫可能な黄芯系極早生種。砲弾型で揃い良い。　

主な特長

1 耐病性で栽培容易な極早生種
根こぶ病、軟腐病、ウイルス病などに強く、特にべと病耐病性にすぐれる。草勢旺盛で栽培容易。適期では、2.5kg程度で収穫できる極早生の早どり種。

2. 高温結球性にすぐれる
高温期でも安定した結球性を発揮し、冷涼地の9月どりや中間地の10月中下旬からの収穫が可能。

3. 玉肥大がよく品質良好
草姿立性で玉のそろいがよく、玉は尻張り・胴張りのよい砲弾形に仕上がり肥大性良好。球内色は濃黄色で、葉質やわらかく品質は良好。

栽培のポイント

1. 無理な早まきは避ける
冷涼地の早まきは抽苔を招き、中間地・暖地の極端な早どりをねらった栽培では、病害の発生が懸念されるので、播種適期を守ることが大切。

2. 外葉のでき過ぎに注意
特に元肥の過剰施肥は、初期の外葉ができ過ぎ、また根の張りが劣りやすい。このため、生育後半に病害が発生したり、球形が長玉となるので、元肥は従来の品種に比較し少なめにする。一方、結球初期には追肥を施して肥切れしないようにすることが重要。生育後半の肥切れは収穫期の遅延や球内色の劣化を招く。

3. 生理障害対策
チッソの過剰吸収や収穫遅れの場合にはゴマ症の発生が懸念されるので、チッソの過剰施肥に注意するとともに適期収穫を心掛ける。

4. 病害対策
高温・多雨や高温・干ばつなどの生育不良条件が重なると、細菌病や白さび病発生の懸念があるので、薬剤散布は初期から定期的に株元に散布すること。根こぶ病耐病性は、従来のタキイ耐病性品種と同様である。

※ 根こぶ病は、菌の種類によっては発病する場合があります。